|
|
|
|
|
|
|
作 者:洪心怡
類 別:進修學習
出 版:白象文化
出版日期:2019年4月
語 言:日文
I S B N :9789863588108
裝 訂:平裝
定 價:NT$450
狀 態:未上架
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
酒駕、正當法律程序與實證研究
|
最終目的冀望能提升執法的效能與兼顧人權,並期望透過分析影響酒駕的可能因素後,提出具體與可行的建議,以減少酒駕及產生的悲劇。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
內容簡介
序 / 導讀
試 閱
作 者
|
|
|
◎以台灣日語學習者為研究對象的長音聽辨實驗研究。
◎不僅為日語語音學,也是對照語言學、聽覺心理學、第二語言學習的實證研究。
◎參考文獻網羅國內外日語長音知覺研究的研究成果。
本書以日語特殊拍中的長音為研究題材,藉由長音知覺實驗,來闡明台灣日語學習者在聽覺上如何察覺長音的存在。內容包含以下四項課題。
(1)以長音母音持續時長、前音節母音時長、後續子音種類三者為實驗變異數,探討影響台灣日語學習者判斷長音時的語音線索為何。
(2)探討日語能力的提升,是否有助於長音知覺的學習。並探討日語能力的提升,對語音實驗中各個變異數的效果是否產生影響。
(3)闡明學習者對長音的知覺是否符合範疇式知覺現象。
(4)藉由觀察長音知覺習得過程的演變,提出學習者的長音知覺習得模式。
您想了解作者如何經由實驗辨證及論述解決以上四項課題嗎?
推薦給初入日語語音學殿堂的讀者
推薦給正在研究日語長音的讀者 |
|
|
|
まえがき
コンピュータの加速的発達により、音声測定法による日本語特殊拍の研究はこの半世紀の間に急速に進んだ。しかし、いまここには台湾の日本語学習者に関する特殊拍の問題を扱った多くの研究の中で、長音の知覚に関わる問題解明はまだまだ端緒についたばかりと言っても過言ではないような状況にある。台湾の日本語学習者を対象とした長音の知覚に関する研究論文や著作物は年々数を増してきてはいるが、いずれもが限られた分野の、しかも状況観察に止まることが多く、必ずしも聴覚における知覚実験が中心というわけではない。その意味で本書は実験音声学的研究に限らず、音声一般を研究対象とする音声学はもとより、対照言語学、聴覚心理学、第二言語音声習得などの分野にまたがる視点から、台湾の日本語学習者における長音の知覚的特徴について、概念の論述、実験の執行、モデルの推論などを論じる実証的研究と言える。
また、本書は台湾の日本語学習者を研究主体としたものであり、読者は日本語教育に従事した方々が中心と考えられるが、長音の知覚研究の近年の動向を簡潔に紹介し、この研究分野に対する概念的なパースペクティブを提供するものとしても有用なものであろう。聴覚的インプットを支える長音の知覚の実態を知ることは、単にコミュニケーションに応えるだけでなく、また音声教育のためだけでもなく、音声的知の追求への布石の一つと思われる。本書がその根底の地固めに少しでも貢献できれば、著者として望外の喜びである。
そして最後に、本書の作成を遂行するにあたり、ご助成をいただいた「科技部補助專題研究計畫(MOST 105-2410-H-327-026)」に心から感謝する。本書が何かの役に立つものであるとしたら、それは著者だけではなく、研究を進めるに際して、ご支援、ご協力をくださった方々によるものである。
2019 年2 月
洪心怡 |
|
|
|
第2章 先行研究
長音の存在は日本語における音韻構造の特徴の一つであるため、その音声学的実現に関してはこれまで多くの研究がなされてきた。本章では先行研究で言及した長音の音声学的研究に基づいた知覚実験の結果を報告し、日本語母語話者及び外国人日本語学習者においての長音の知覚に及ぼす要因について述べる。また、それらの成果を基盤にし、先行研究で残された長音の知覚に関わる問題点を提起する。それに基づいて台湾の学習者を対象に長音の知覚実験を行う際、取り扱うべき音響的・音声的要因、実験方法を定められるようになり、そこから第3章の長音知覚実験の内容へとつなげる。
本章では音の持続時間と関わる問題である特殊拍の中でも母音の長短、つまり長音と短音の知覚について現在までに行われた実証的な研究を概観する。2.1節では主に日本語母語話者を研究の主体とする長音の知覚の研究成果について述べ、日本語母語話者による長音の知覚についてまとめる。2.2節では日本語母語話者を対照群、外国人日本語学習者を実験群とする長音の聴取実験の結果を報告し、外国人学習者による長音の知覚の習得についての先行研究を整理する。2.3節では先行研究の成果を踏まえ、そこから得られた示唆、及び台湾の日本語学習者における長音の知覚に残された問題点を提起する。
2.1 日本語母語話者における長音の知覚
長音の存在は母音持続時間によって生じることが知られている。音響的にみると、短音・長音の弁別は、音節中の主な役割として働く母音持続時間において、その区分化を要求するものである。これは、音節の内部で中核をなす部分を、外的基準なしに区分することにほかならない。二重母音 の場合とは異なり、前後の音声と比べて、その音響スペクトラムが大きく異なるといった外的な手がかりがほとんどないため、厳密な意味での長音の区間とそれ以外の区間とを、音声のみから特定することが事実上不可能である。このような点も長音の議論をいっそう複雑にしている原因であると考えられる。このように一モーラ分母音を長くするものは音響的な手がかりによっては、長音の部分とそれ以外を分割して区分化することができないため、長音が母音の延長区間であるという点については、短音・長音の弁別という点からも主観的な印象からも納得がいくものであろう。
日本語の長音の研究にあたっては、音声連続中の長音・短音の区分を直接明示することは困難なため、聴覚的な判断を行う知覚実験によって、その音韻境界(phoneme boundary)を測定し、そこで得られる情報から議論をすすめざるを得ない。よって、日本語の長音を論じるものには、実際の母音持続時間の測定などから検討されているものが多かった。
日本語母語話者における長音・短音の知覚について、比較的古くは藤崎他(1973)、藤崎・杉藤(1977)の研究がある。長音拍の母音持続時間を変化させた合成音声を使い、知覚実験を行ったところ、母音持続時間がもっとも重要な役割を果たしていることを報告していることのほか、日本語母語話者による長音の知覚はカテゴリー的知覚であることが明らかにされている。その後、母音の長さの判断について、日本語母語話者を対象とした研究には大坪(1980)、益子(1982, 2005)、Nagano-Madsen(1992)、大室他(1996)などがある。母音持続時間のほかに、話速、アクセントなどの変化による実験を行い、日本語母語話者の長音の知覚メカニズムを探った。これらの実証的な研究を以下に紹介し、内容をまとめる。
2.1.1 母音持続時間の影響
母音持続時間は長音・短音の弁別で最も重要な役割を果たしている。先行母音長、アクセント、母語の音韻構造の影響など、ほかの要因の検討に使う指標として用いられることが多かったので、それを切り離して述べると、説明が不十分になる心配がある。よって、この節ではいくつか古典的、代表的な文献を紹介することに止まり、母音持続時間が長音の知覚に与える影響についてはほかの要因の検討に合わせて記述する。
日本語母語話者を対象とした長音の知覚の研究については、藤崎他(1973)、藤崎・杉藤(1977)の研究がある。長音の音声的長さが音韻の差として認識する知覚の問題を検討した藤崎・杉藤(1977)は、「おい(甥)」、「おおい(多い)」を刺激音とし、母音の持続時間を0.1sec刻みに17段階に変化させた合成音声を用いて知覚実験を行い、単語のものと短文に入れたものについても実験を行った。その結果、母音持続時間が単語の場合で0.156sec、短文の場合で0.168sec以上ならば、二拍語でなく三拍語として知覚されると指摘している。また、単語だけの場合も短文中の場合も判断境界の値には大差がないと報告している。長音の判断が音の長さの変化、つまり母音持続時間の長さによるものであることを示している。
また、母音持続時間の長さによるカテゴリー的知覚について、藤崎他(1973)は母音持続時間の変化により長音の知覚を調べた。大坪(1980)は外国人の日本語学習の支援を念頭において、長音の聞き取りの問題の検討のため、録音テープを漸次切断していくことによって作成した実験音声刺激を用い、日本語母語話者の聞き取りの特徴を捉えようとした。どちらも同様に、日本語母語話者は母音の長短に関する音韻論的対立を母語話者による心理的直観として持っているため、長音と短音をカテゴリー的に知覚すると報告している。
内田(1993)は日本語母語話者52名を対象に聴取実験を行った。長音に最小対立をなす4セットのミニマルペア、有意味語「糧/過程」と「理科/リカー」の2セット、無意味語「ルテ/ルテー」と「エカ/エカー」の2セットを調査語として用いた。母音持続時間を18段階に、先行母音長を5段階に伸縮して作成された360刺激音がそれぞれ2音節か、長音のある3音節かの強制判断が求められた。聴覚的判断の結果では長音があると判断した人数の割合は母音持続時間と直線的な関係になっている。すなわち、母音持続時間が長ければ長いほど長音と知覚する人数が多くなることを示している。さらに、特殊拍それぞれの弁別に見られる音響的特徴を測定した内田(1998)は日本語母語話者24名を対象に、無意味語「ケソナト」を用いて、長音の母音持続時間を24段階伸縮することにより刺激音声を作成し、長音の認知に関連した母音持続時間に関する知覚上の特徴を調べた。刺激音を長音「ケソナート」と知覚した人数の割合を見たところ、母音持続時間の伸縮により長音が知覚され、そして、母音持続時間の変化に対して、カテゴリー的知覚の生起が確認されたと述べている。
このように、母音持続時間の考察に伴い、カテゴリー的知覚の検討が絡んでくることがよくある。つまり、母音持続時間が長音・短音を弁別する際にもっとも重要な役割を果たしているのだ。また、日本語母語話者は長音と短音の知覚的カテゴリーの境界がはっきりしているのが特徴的である。
以上內容節錄自《台湾の日本語学習者による長音の知覚研究》洪心怡◎著.白象文化出版 |
|
|
|
洪心怡 (コウ シンイ)
2004年 大阪大学大学院言語文化研究科博士学位取得
2004年 高雄第一科技大学応用日語系助理教授
2012年 高雄第一科技大学応用日語系副教授
現在 高雄科技大学応用日語系副教授
専門分野:日本音声学、実験音声学
主な著書などとして:『台湾人日本語学習者における促音の知覚研究―閉鎖持続時間を主な変数に―』(白象文化, 2011) |
|
|
|
|